1998年「フォロウィング」で長編監督デビューをしてから、これまで全12作品を作り上げてきたクリストファー・ノーラン。映画レビューサイト「フィルマークス」でも4作品で高評価(4.0以上)を獲得。Fun数も4万人弱と圧倒的な実績と評価を誇り、現代映画のトップをひた走る名監督だ。
そんなノーランの全作品を見た私がノーラン映画全12作品をご紹介!
シネマランド編集者の評価とFilmarksの評価を基準にランキング形式でお伝えします!
そしてIMAXカメラを愛用したノーランならではの作風や時間を題材にした特徴、アカデミー賞受賞までの経歴も記載しているので、気になる方は最後まで要チェック!
※情報は2024年11月9日現在です。
※サムネイルのクレジット:(c) CristianoBetta.com 2007
若い頃からアカデミー賞作品賞受賞まで
経歴
イギリスロンドンで生まれた彼は、子供の頃から8ミリカメラで撮影を始め、その後ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン在籍中に16ミリ映画を製作。デビュー作「フォロウィング」でいきなり各国の映画祭から高い評価を受け、続く「メメント」にて彼はその名を轟かせた。
その後、「ダークナイト」三部作や「インターステラー」などの映画で大ヒットを記録するが、アカデミー賞においては脚本賞や作品賞にノミネートされるも、長らく受賞はできず“無観の帝王”と呼ばれていたことでも有名だ。
そんな彼がついに「オッペンハイマー」にて作品賞、監督賞含む7冠を達成。彼らしい真面目なスピーチで、作品や家族への思いを話していたことは今でも覚えている。
タイトル | 制作年 | 作品時間 | アカデミー受賞歴 |
---|---|---|---|
オッペンハイマー | 2023年 | 180分 | 作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞 |
TENET テネット | 2020年 | 150分 | 視覚効果賞 |
ダンケルク | 2017年 | 106分 | 編集賞、音響編集賞、録音賞 |
インターステラー | 2014年 | 169分 | 視覚効果賞 |
ダークナイト ライジング | 2012年 | 164分 | |
インセプション | 2010年 | 148分 | 音響録音賞、音響編集賞、視覚効果賞、撮影賞 |
ダークナイト | 2008年 | 152分 | 音響編集賞、助演男優賞 |
プレステージ | 2006年 | 130分 | |
バットマン ビギンズ | 2005年 | 140分 | |
インソムニア | 2002年 | 119分 | |
メメント | 2000年 | 113分 | |
フォロウィング | 1998年 | 70分 |
自信の性格や作品のテイスト
真面目すぎるとも言われる性格
彼自信のパーソナリティを一言で表すなら“真面目すぎる男”だろう。特に有名なエピソードは、業務の妨げになるためスマートフォンを持たないということだ。これは2024年アカデミー賞にて司会のジミー・キンメルより明かされた。また「インセプション」に関しては、上映から20年も前から構想を練っていたことでも有名。(出典)作品の為なら細かい部分を追求する彼ならではのエピソードである。
CGを使わずIMAXカメラにこだわる
ノーランは本物の映画にこだわる為、他の監督よりもCGを使ったカット数が少ないことで有名です。これは彼が、映画におけるリアリティを追求していると、WOWOWのインタビュー番組で語っています。そして、逆に愛用しているのが高性能カメラでおなじみIMAXカメラだ。自宅にも置いてある程の愛用ぶりだが、当時世界に4台しかこのカメラをぶっ壊したことでも有名。(出典)
IMAXの性能については割愛するが、迫力満点の映像をとらえることができる近代的な映像を作り出すことができるので、是非、彼の作品はIMAXシアターで見ることをお勧めする。
時間の性質とリアリティの融合
ノーラン作品の第一の特徴は、時間の性質や特性をユニークな仕掛けとともに作品の取り入れているということだ。「メメント」では、白黒カットとカラーカットを織り交ぜながら、白黒=過去から現在、カラー=未来から過去という演出を取り込み、エンディングの時間軸は中間点で幕を閉じる。「インセプション」では、”夢の中は時間が進むスピード遅く感じる”という感覚を取り入れたり、「TENET」では過去から現在に戻ることができる世界線を盛り込んだりと、なんともユニークな作品ばかりだ。
そしてここに交わるのが、彼がこだわる”リアリティ”である。特徴は徹底的な科学考証により、現実味のある展開にもっていくところで、有名なのはノーベル科学賞を受賞しているキップ・ソーンなどの科学者を製作陣に招くこと。例を挙げると”相対性理論”や”エントロピーの逆行”など、科学的にはあり得なくはない理論を使い、時間のスピードが遅くなる空間や時間を逆行して進んでいく世界を演出する。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のような奇想天外なタイムパラドックスではなく、こんなタイムリープやタイムスリップがあり得るかもしれない…という高揚感を感じさせるのが、彼の醍醐味といってもいいだろう。
おすすめランキングトップ12
そんな彼の経歴や特徴を説明した上で、これまで全12作品をランキング形式でご紹介。映画レビューサイト「Filmarks」とシネマランド独自の評価から、最高傑作を紹介するので、是非最後まで見てください!
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