離婚、虐待、強姦、殺戮などなど残酷なテーマを基にした重たい映画っていっぱいありますよね。。人にはオススメしづらいかもしれませんが、現実を突き付けられることで作品から学ぶことがあったり、人生の教訓になることも少なからずあるはずです!今回は観賞後、何とも居たたまれない感情になりつつも、何故か作品のことを一日中考えてしまう、、そんな奥が深いバッドエンド作品5選を紹介します!
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第5位「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 2000年公開
ダンサー・イン・ザ・ダーク【Blu-ray】 [ カトリーヌ・ドヌーヴ ]
■監督
ラース・フォン・トリアー
■出演
ビョーク カトリーヌ・ドヌーブ デビット・モース ピーター・ストーメア ジョエル・グレイほか
■概要
遺伝性疾患のため衰えていく視力と闘う母セルマは、既に病の遺伝が進行している息子のために工場で働きながら密かに貯金を貯める毎日。そんなセルマの唯一の楽しみは妄想の世界で、ミュージカルを創り上げることだったが、ある日を境に残虐な運命が待ち受けることに。
■感想と評価
知名度で考えれば、バットエンドの類い中で恐らく1番であろう本作。2時間20分、淡々と物語が進むので飽きやすい人には向かないが、見ている側の“感情の起伏”という意味では、他の作品では絶対見られない内容になっている。この作品は展開のアップダウンが非常に激しく、息子の病が治る可能性が見えた時のセルマを筆頭としたミュージカルは何ともハッピーな気持ちにさせられるのだが、ラストはとんでもなく残酷な演出で幕を閉じる。あんな場面でエンドロールを流しても良いのかと、目を疑いたくなるような光景を目の当たりにするだろう。正直、この映画が何を意味しているのかは分からないが、感情を一気に奈落の底に突き落としたい方には1番のオススメです。
第4位 「ミッドサマー」 2020年公開
■監督
アリ・アスター
■出演
フローレンス・ピュー ジャック・レイナー ウィル・ポールターほか
■概要
アメリカの大学生であるダニーは、恋人と友人と共に同級生の故郷であるスェーデンのとある村を訪れうことに。そこで同級生から夏至(ミッドサマー)に行われる祝祭に招待された彼らは、90年に一度、9日間だけ行われる儀式に参加するのだが。。
■感想と評価
うーん、まじで意味わからん!でも完全に見入ってしまったし、世界的にもかなりのヒット作となったこの作品。序盤のグロさに加え、とんでもなく奇妙な物語が、当たり前のように続いていくまさにサイコパス映画(笑)。所々の儀式や村のルールが奇妙であり、気持ち悪いのだが、特に性に関する儀式の際は、身の毛がよだつハミングが頭から離れない。監督アリ・アスターは前作の「ヘレディタリー/継承」でも同じような世界観を創り出しており、次作でどんな演出を考えてくるのか楽しみです。
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第3位「異端の鳥」 2019年公開
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■監督
ヴァーツラフ・マルホウル
■出演
ペトル・コトラール ウド・キア レフ・ディブリク イトゥカ・ツヴァンツァロヴァーほか
■概要
ホロコーストを免れるも、病気で母を失くし、事故で叔母も失った少年が、一人旅に出る問題作。孤児になった彼は、周囲から白い目で見られながらも懸命に生きようとする。
■感想と評価
周囲から引かれるかもしれないので、口頭では絶対にオススメしたくないが、過去最大級の問題作なのは間違いない。2019年のヴェネチア国際映画祭では、満席に埋まった試写会で途中退場者が続出したことでも有名(でも観賞後、スタンディングオベーションになったとか)。ナチス迫害を題材にした映画はたくさんあるが、ここまでリアルに映し出してきた作品は、他でははず。目を隠したくなる描写もたくさんあるので閲覧注意ですが、過去に起きていたかもしれないことを考えると、これを見て戦争時代を今一度考えてみることは大切だと思います。そして過酷な生活の中、生き続ける少年の“変化”に注目してみると、観賞後、作品の重みがより感じられると思います。
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第2位「灼熱の魂」 2010年公開
■監督
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
■出演
ルブナ・アザバル メリッサ・デゾルモー=プーラン マキシム・ゴーデット レミー・ジラールほか
■概要
突然死をとげた母の遺言書を受け取った双子の兄弟が、そこに記された「父と兄に手紙を渡して欲しい」という内容をもとに、母親の故郷を訪れる。そこで兄弟が知ることになったのは、母の壮絶すぎる人生と衝撃的な一つの事実だった。
■感想と評価
これも人にはオススメしづらいが、凄まじいラストの衝撃さと多くの人は知らない作品だろうという観点で2位にしました。紛争時代を生き抜き、子供を産んだ母の壮絶な過去には息を飲むようなシーンが随所にあり目が離せないが、この作品の最大の魅力はラストのある事実に詰まっています。1+1=2というのは当たり前ですが、この映画が最後に伝えたいことは1+1=1になるということ。正直、この意味を知った時に息が止まりそうなくらい悲しい気持ちになりましたが、それでも人に愛情を注ぐことができる主人公の母親の強さを感じました。
第1位「ゴーン・ガール 」 2014年公開
■監督
デヴィッド・フィンチャー
■出演
ベン・アフレック ロザムンド・パイク ニール・パトリック・ハリス タイラー・ペリーほか
■概要
誰もが羨むような幸せな結婚生活を送っていたが、妻のエイミーが突如失踪。警察は捜査を続けるが、徐々に不自然なアリバイが見つかっていき、操作の目は夫のニックに向けられていく。そして事件は思いもよらぬ方向へ向かっていく…。
■感想と評価
後味の悪さもエンターテインメント性も抜群に持ち合わせたこの作品は、個人的に堂々の第1位です。女性ってこんな恐ろしいのかと、まざまざと見せつけてくる感じがめっちゃ好きです。またある体勢からナイフを手に取ったシーンの音楽にもゾクゾク感が溢れてきます。夫の復讐の為なら手段を厭わないエイミーですが、本当に最後の手段は恐ろしい。。でも作品のオチとしては最高かもしれません。そして彼女の「これが結婚よ」の一言にはリアルな怖さがありました。。覚えていてば注目してください。。
以上、胸糞悪悪映画ランキングでした〜〜〜。
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