8月13日に公開されたDCコミックス原作の人気シリーズ「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」。最大の注目は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガンが監督を担っているところ!前作とは全く違う、新たな“スースク”を最新レビューとともにご紹介します!
ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 ブルーレイ&DVDセット (2枚組)【Blu-ray】 [ マーゴット・ロビー ]
■監督
ジェームズ・ガン
■出演
マーゴット・ロビー イドリス・エルバ ジョン・シナ ジョエル・キナマン ピーター・カパルディほか
この人にフィーチャー!!
個人的には電撃が走ったのは、マーベル作品の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで監督だったジェームズ・ガンが、まさかのDCコミックスを描いたところ!マーベルとDCコミックスは、アメコミを代表する2大スタジオで、超ライバル会社です!そんな決死の覚悟で挑んだジェームズ・ガンは、バイオレンスとコミカルさが混在した独特の世界観を発揮する監督。R15+で大丈夫なのかと心配するほど、その持ち味は本作でも遺憾無く発揮されており、本人も「思い描いた通りの作品になったよ」と嬉しそうに語っている。一体どんな作品に仕上げたのか、下記に詳細を記載しています!
■あらすじ
政府に招集されたのは、全員終身刑の愛すべきクソやばい14人の悪党たち——サメ人間・悪カワ・武器オタ・筋肉野郎・水玉の陰キャ・ほか多数!人類最大の脅威、極秘「怪獣」プロジェクトに立ち向かう!? たった10年の減刑と引き換えに、いつ誰が死ぬかわからない、成功率0%のデス・ミッションがいま開幕する!(公式HPから)
新たなキャラクター!
1人目 ブラッドスポート(軍団のリーダー)
メンバーの中で唯一まともといっていいだろう。1ミリも狂いなく銃を射抜く、狙撃のスペシャリストで撃ち方もめちゃくちゃかっこいい!若き頃、ネズミだらけのところに閉じ込められた経験から、トラウマになっている。
2人目 ピースメーカー(とにかくダサい)
こちらもまさかの狙撃手というキャラ被り。ブラッドスポートもこの小規模グループで同能力者がいても意味ないだろ!と突っ込んでいたがまさにその通り!劇中では二人が競い合うシーンも。そして何より服装がダサい。
3人目 ラットキャッチャー2(最後に少し感動)
彼女はネズミ使いという、初めて聞くワードだがその能力は、何千匹ものネズミを自在に扱えること。ただそれだけ(笑)。だが、物語の最後にはメンバーを救う感動的なシーンがあるので、超重要!
4人目 ポルカドットマン(多分1番意味わからん)
その名の通り、極彩色の水玉を飛ばす能力の持ち主。ただ意外にも威力は強く、飛ばした水玉の爆発力は凄まじい!気弱で人殺しなどできないのだが、母親をとても憎んでおり、周囲を母親だと錯覚させることで相手を抹殺するという、内面もだいぶ変わっている。
5人目 キングシャーク(MCUでいうロケット的存在)
実験の失敗作で半分人間で半分サメ!食欲旺盛なので、こっそり仲間を食べようとするシーンも。今までちゃんとした友達ができたことがないので、、友情という言葉には弱い。
■感想・評価
まず前作の「スーサイド・スクワッド」は見ていなくても全然OK!というのもシリーズを跨いだメインキャラクターは、ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)と指揮官のアマンダ・ウォラー(ヴィオラ・デイヴィス)ぐらいだからだ。もちろん、ハーレイ・クインのイカれ具合は健在だが、ストーリ的には全く新たな展開になっているので、本作から“スースク”を見る方でも全く問題はない。そして本作ではジェームズ・ガンの色が顕著に見られる作品になっているのはいうまでもない。特に冒頭からエンジン全開で、肉体の切断面が見えるほどのグロさ+アホ丸出しで任務を決行する極悪人たちに笑いが止まらない。しかし実は冒頭シーンはダミーのような形で、笑いだけの為に設置されたシーンみたいなもの。別部隊で動いていた極悪人たちが本作のメインキャラクターとなっており、ハーレイ・クインの救出+謎の怪獣を阻止するために立ち向かっていく!そして上記のメンバーの能力がとにかく意味不明で、マーベルとは真逆の形になっているので、よりコミカルチックに描かれているのは本作のほうだ。独特なキャラクター設定と一つ一つのセリフが、前作では大きく違う点で、ポルカドットマンが水玉を飛ばすシーンでは「あいつ、本当に水玉飛ばすんだ」と周囲が一言。コメディーを土台にしたアクションという彼の得意分野が、そのまま作品の良さになっているのだ。そして最後にはもちろん、うるっとくるシーンもあり、その鍵になるのはまさかの”ネズミ”笑。そんなジェームズ・ガンは撮影後、「思い通りになった」と大満足の笑みを浮かべている。前作とは笑いのレベルが一段と違う本作、前作と見比べてみるのもアリかもしれない!
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