「ブラック・ウィドウ」の公開もつかぬま、今年2作目のMCU劇場公開作品となった「シャン・チー/テン・リングスの伝説」。出演人、舞台ともに中国がメインとなり、異彩を放った本作だが、映画レビューサイト「Filmarks」では4.1に高評価。そんな本作の見どころと感想をネタバレありで語ります。
■監督
デスティン・ダニエル・クレットン
■出演
シム・リウ トニー・レオン ミシェル・ヨー オークワフィナほか
この人にフィーチャー!!
シャン・チー/テン・リングスの伝説 MovieNEX [ シム・リウ ]
やっぱり本作の注目は、主人公に大抜擢された中国系カナダ人俳優のシム・リウ。アジア人初のMCUヒーロとなった彼だが、家でエビ煎餅を食べている途中に急にオファーの連絡があったそう。そんなギレルモ・デル・トロ監督の「パシフィック・リム」(13)にエキストラ出演したことを皮切りに俳優としてのキャリアをスタートさせ、地道にキャリアを築き上げてきた。本作ではカンフーアクションを持ち味にしたキャラクターを演じ、冴えない部分もあるが戦闘体制に入った時とのギャップがたまらない!今後MCUの一員としてすでにスクリーンに登場してきたほかのスーパーヒーローたち全員と共演したいと語る彼の願望は可能のか?今後の登場にも注目です。
■あらすじ
アメリカ・サンフランシスコで平凡なホテルマンとして暮らすシャン・チー。彼には、かつて父が率いる犯罪組織で最強の武術を身に付け、組織の後継者になる運命から逃げ出した秘密の過去があった。
しかし、悪に染まった父が伝説の腕輪(テン・リングス)を操り世界を脅かす時、彼は宿命の敵となった父に立ち向かうことができるのか?(公式HPを引用)
■感想・評価
正直、これまでとは一味違う舞台背景になっていたので期待していなかったが、その予想を遥かに上回る面白さでした。テン・リングスという武器を使う場面も出てきますが、本作の見どころは素手だけで展開されるカンフーアクション!特に最初のバスでの戦闘は、それまで冴えない部分しか見せてこなかった彼の隠していた対人能力が発揮され、めちゃくちゃクールで一気に引き込まれました。そんな彼と親友でもあり想いを寄せるケイティ役を演じたオークワフィナは作品にどハマり。がさつだし可愛らしい性格ではないけど、こんな友人がいたら絶対楽しいなと思わせてくれるような性格でちょっとシャン・チーが羨ましくなります。しかも未経験なのに大事な時に弓矢が炸裂するし、ちゃんと恋心もあるし、、みたいな隠れ活躍キャラでこの作品には欠かせなかったです。
また本作がもう一味違うのは、意外とモンスターが登場する点。最終決戦ではモンスターハンターで出てくるようなドラゴン同士の戦いも登場し、巨獣系作品が好きな人は更に楽しめる形になっています。本作で登場する過去のMCUキャラクターは、「ドクター・ストレンジ」の番人役だったウォンのみですが、ラストはそのドクター・ストレンジにシャン・チーが呼び出されるシーンで幕を閉じます。2022年3月25日公開予定の新作で恐らくシャン・チーがコラボする形になるので、ますます次作が楽しみになりますね!
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